投資をするにあたり、自分が凡人だと思うのであれば積立投資をするべき理由

しげるです。

金融機関やメディアに登場する一部の人は、投資手法に対する投資効率性を考慮するとドルコスト平均法(積立投資)ではなく、一括投資を推奨します。

長期的にプラスリターンが期待できる投資手法なら理論的には正しいのですが、投資を始めるプロセスの第一歩は『損失に対して心が耐えられる金額はいくらなのか?』というリスク許容度を検討するとこから始まります。

ドルコスト平均法(積立て投資)や一括投資は、投資の『手段』でしかありません。

長期投資における資産形成の成否を決めるのは「投資した金額が損失状態」になった時に、逃げ出したい(売却・積立の停止)という感情に耐えられるかどうかにかかっています。

プロスペクト理論

プロスペクト理論という行動経済学の理論をご存知ですか?

これは、1979年にアメリカの認知心理学者だったカーネマンが、同僚のトヴェルスキーとともに経済学の論文誌「エコノメトリカ」に発表した理論で、

人は手に入れること(利得)より、失う(損失)ことを過大に評価しがちで、そのため最適解を求めるよりも、損失を回避するための行動をとりやすい

というものです。

もう少し分かりやすく言うと、
・投資家は収益よりも損失の方に敏感に反応する傾向がある。
・収益が出ている場合は損失回避的な利益確定に走りやすい。
・損失が出ている場合はそれを取り戻そうとしてより大きなリスクを取るような投資判断を行いやすいとされる。(投機、ギャンブル要素が大きくなる)

ということです。

つまり我々人間は、自分が想像している以上に損失に対して敏感であり、臆病なのです。

凡人はそこまでメンタルが強くない

一括投資のメリットは投資開始の初期段階に多額の資金を投入することによって、投資効率を高めることです。

しかし、投資を始めたばかりの人や、これから始めようとする人、まだ資金が少ない人が、損失に対するメンタルタフネス(リスク選好度)が高いといえるでしょうか?

どれだけ事前に損失を想定していても、実際にその損失に直面すると投資をやめたくなるのは、損失による心理的影響がメンタルタフネスを上回ることによって、狼狽売りに走ろうとするからです。

そしてこの損失へのメンタルタフネスを向上させるには、積立投資によって運用額を少しずつ大きくしながら、軽微な損失を繰り返し体験する反復練習のみです。

損失へのメンタルタフネスの向上なくして、長期投資の成功は有り得ません。

長期間株式投資を行っていれば、暴落を経験することはザラです。

今回のコロナショックもそうですし、遡ればリーマンショック、ITバブル崩壊など約10年周期で株価の大幅な下落に見舞われてきました。

このタイミングで一括投資をしていた人たちは自らの保有銘柄の大幅な下落にメンタルが耐えられず、狼狽売りをした人も多くいるでしょう。

しかし、一部の優良な株式をコツコツと積み立てていた人たちは、一時的な暴落があったとしても慌てず、むしろ割安で株を買い増せると喜んでいたはずです。

そして株価が上昇に転じた時に大きなキャピタルゲインを手に入れることになるのです。

つまり、あなたが自分を凡人だと思うのであれば、一括投資よりも積立投資を行ったほうが絶対に良いです。

グロース株や低位株に一括投資していくというのも投資妙味がありますが、もし行う際は、自身のリスク許容度を加味し、ポートフォリオにおける保有割合は少なく見積もっておいたほうが無難かと思います。(5~10%程度)

それでは。

よろしければ応援クリックお願いします!

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングの「金融・保険業部門」で1位です!いつも応援ありがとうございます。

The following two tabs change content below.
茂(しげる)

茂(しげる)

1980年代生まれの30代サラリーマン。 普段は部下を率いて会社で真面目に働いてます。 でも隙あらばブログ記事書いてます。 米国株式投資、住宅取得、家計、ブログ運営を通じた資産形成について発信しています。 目標は金融資産1億円で、配当をはじめとした不労所得で生活することです。