ソフトバンクがPO(株式売出)を決定!そもそもPOって?メリデメは?

しげるです。

2020年8月28日、東証1部上場ソフトバンク (9434)がPO(株式の売出し)を発表しました。

ソフトバンクは、国内及び海外で最大9億2,749万株の株式売出し及び最大1億57万株のオーバーアロットメントによる売出しを行います。

※オーバーアロットメント:当初の募集・売出予定株数を超える需要があった場合、主幹事証券会社が発行会社の大株主等から一時的に株式を借り、当初の売出予定株数を超過して、募集・売出しと同じ条件で追加的に投資家に販売すること。

8月28日の終値で計算すると金額にして1兆4711億円規模の売出しです。

主幹事は野村證券、大和証券、みずほ証券、SMBC日興証券、SBI証券及び三菱UFJモルガン・スタンレー証券です。

売出価格等決定日は9月14日(月)から9月16日(水)までのいずれかの日を予定しています。

そもそもこのPO(株式売出)ってなんなのでしょうか。

POとIPOの違い

POも、IPOも、市場の価格で株を売買するのではなく、企業が購入希望者を募集し、決めた価格で販売するという売り方そのものは同じです。

違いとしては、POは既に上場している企業が買い手を募集するのに対し、IPOはこれから上場する企業が株の買い手を募集する方法であるということです。

PO

POとは、「Public Offering」の略で、既に上場している企業が新たに発行する株式(公募株式)や既に発行された株式(売出株式)を投資家に取得させることをいいます。

日本語でPOは、「公募・売出」と呼ばれます。

「公募」とは、「不特定かつ多数の投資家に対し、新たに発行される有価証券の取得の申込を勧誘すること」です。

「売出」とは、「既に発行された有価証券の売付けの申込み又はその買付けの申込の勧誘のうち、均一の条件で50人以上の者を相手方として行うこと」をいい、通常は「公募」と「売出」を合わせて「PO」と呼ばれます。

PO(公募・売出)は、設備投資や人材獲得、企業買収などに必要な資金を投資家から集めることなどを目的として、行われます。

IPO

IPOは「Initial Public Offering」の略で、オーナーやその家族といった特定の株主が保有し、流通していない状態の株式を不特定多数の投資家に発行株式として公開することをいいます。

IPOは、企業の資金調達や社会的信頼度向上、企業イメージの向上などを目的としています。

POもIPOも、「不特定多数への株式の販売」「資金調達目的」という性質は似ていますが、POは上場企業が行うもの、IPOはこれから上場する企業が行うものであることと、IPOにはイメージ戦略も含まれていることが違いとして挙げられます。

POのメリデメ

メリット

POのメリットは、大きく以下の4つが挙げられます。

  1. 割引された固定価格で株が買える
  2. PO前より流動性が高まる
  3. 増資によって資金を調達できるため、企業活動の拡大に期待できる
  4. 既に上場している株のため業績推移などを把握しやすい

①上場企業の株なので、株式市場から調達することもできますが、PO株は企業側が提示した価格で行われ、一般的に市場での価格よりも割安です。

その企業の株を保有したい投資家にとっては、「バーゲンセール」ですね。

②流動性の株式が増えるため、市場での取引が活発になることも期待されます。

新規発行される場合(公募株式)はもちろんのこと、発行済の株が販売される場合(売出株式)も、市場に出ることで売買が積極的に行われる可能性は高いため、流動性は高まります。

③POの目的は、基本的に資金調達です。

新たに資金を調達する以上、企業活動の拡大が目的である可能性が高いです。

④既に上場している企業であれば、業績の推移が公開されているため、PO株購入の是非の判断が行いやすいです。

全体として目的や売買のための判断材料が明確である点が挙げられます。

デメリット

POのデメリットは、短期的にはPOを行った銘柄の株価は下がる傾向にあるという点です。

まず、公募株式で増資を行った場合、株式の希薄化が起きます。

現在の業績は増資をしてすぐには変わりませんが、発行済株式数が増えることで保有している一株あたりの利益は減ります。

それを嫌い、株を売りたい人が増えるため、株価は下がりがちです。

一方、売出株式の場合、新規で株を発行するわけではないので、株式の希薄化は起こりません。

ただ、これまで市場に出回らなかった安定していた株が流動的になるため、短期目線では売り圧力のほうが勝り、株価が下落する傾向にあります。

いずれにせよ、POを行った直後の株価は下落する可能性が高いです。

※当然、既存の投資家が短期目線のデメリット以上にPOそのものを評価し株式を手放さなければ、株価が下落しないこともあります。

PO株は買ったほうがいいの?

PO株が買いかどうかは一概には言えません。判断は以下の2点から行います。

  1. その株は中長期目線で本当に伸びるのか
  2. 伸びるとしても、短期的に下落するのであればPO株ではなく、PO直後に価格が下落した市場から調達した方が良いのではないか

PO株は短期目線では株価が下がることが多いため、トレードには向きません。

しかし中長期目線で考えた場合、「増資を考える」ということはその資金を元に事業拡大をすることに前向きである可能性が高いです。

したがって、その資金調達目的、戦略、それに伴いどの程度業績の向上が期待できるかといった判断を行い、前向きに投資を考えられるようであれば「買い」の判断ができます。

ただし、もう一点判断が必要なのは、「その銘柄が中長期的に『買い』であるとして、短期的に下がるならば市場から調達した方がよいのではないか」ということです。

実際のところ、これはケースバイケースで、POを行った株が必ず下がるとも限りませんし、下がったとしても公募価格を割るかは分かりません。

下がったとして、ベストな購入タイミングを探るにはもうひと手間かかることになります。

不確定要素のリスクを飲みながらも、少しでも良い条件で調達したいのか、中長期目線での投資対象を、割安かつ、固定された条件で買いたいのかによってもPO株の「買い」判断は分かれます。

しげるは日本株は購入しないと決めているので、今回のソフトバンクのPOについては遠巻きに見ることにして、今後、米国株でPO案件があった際の予習とさせてもらおうと思ってます。

それでは。

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茂(しげる)

茂(しげる)

1980年代生まれの30代サラリーマン。 普段は部下を率いて会社で真面目に働いてます。 でも隙あらばブログ記事書いてます。 米国株式投資、住宅取得、家計、ブログ運営を通じた資産形成について発信しています。 目標は金融資産1億円で、配当をはじめとした不労所得で生活することです。