「資産形成」と「資産運用」って言葉は似てるけど別物です。30代で考えるべきは「資産形成」です。
しげるです。
当ブログのタイトルにもある「資産形成」という言葉と、よく聞く「資産運用」という言葉は、意味合いも力を入れるタイミングも全然別物です。
当ブログは主に私と同年代である20代後半~30代後半ないしは40代くらいまでの人に多く読んでいただいていますが、それらの年代の人にとって大事なのは「資産形成」に力を入れることです。
その理由を今日は解説していきます。
資産形成と資産運用の違い

お金がなく日々の生活でギリギリの人は資産形成に力を入れるべきで、十分に余剰資金がある人は資産運用に力を入れるべきです。
二つの違いは以下の通りです。
資産形成
資産形成は資産を育てていくこと全般を指します。
具体的には、貯蓄や運用を通して資産を十分に形成していくことです。
つまり「資産運用」は「資産形成」の一部にすぎないということです。
資産形成には貯蓄と運用の2種類の方法がありますが、お金があまりない段階では貯蓄の方が運用よりも資産形成の上では一般的には効率が良いのです。
当たり前の話ですが、貯金が10万円しかない場合は運用よりも地道に働いてお金を貯めることに力を入れるべきです。
目安として貯金500万円~1,000万円ぐらいまでは、運用よりも働いて貯蓄をしっかりすることに力を入れたほうが良いです。
資産形成の初期の段階では運用よりも働いてお金を稼いで地道に貯金をするべきです。
資産運用
資産運用は文字通り資産を投資で運用することです。
あたりまえですが、運用する資産(余剰資金、貯蓄などの現金)がなければ話になりません。
なので、資産形成で貯蓄が十分にできた段階で運用に力を入れましょう。
例えばインフレヘッジのために外貨建てポートフォリオを組みこむ、株やETFなどに投資をするなどが具体的な運用方法に挙げられます。
しかし、最低限の資産形成ができていない段階で資産運用に力を入れすぎるべきではありません。
なぜなら、少額の種銭で資産運用を始めたとしてもリターンが乏しく、リターンに見合う労力にならないと感じた人はハイレバレッジで無理な投資をしたり、FXなどの投機的なものに手を出しやすいからです。
ある程度貯蓄で資産形成ができていれば、無理なレバレッジや危険な橋を渡らずとも十分に資産運用は資産形成につながります。
資産形成の初期段階におすすめの資産運用

とはいえ、貯蓄を行うだけでは資産形成のスピードはなかなか上がりませんし、将来のインフレリスクに対する備え、投資機会を見逃すことによる機会損失、投資経験値の不足につながり、今の大部分の高齢者の世代と同じ道を辿ることになります。
いえ、日本の将来を考えると、貯蓄だけをしていたら今の高齢者世代よりも確実に悲惨な未来が待っています。
つまり、公的年金も十分にもらえる保証もなく、受給年齢も引き下げられ、退職金もどうなるか分からず、貯蓄だけで老後を怯えながら過ごすということになりかねません。
よって、若いうちから貯蓄と運用を両立させることが確実に必要になると考えます。
若いうちから資産運用するのであれば、おすすめは2つです。
つみたてNISAとiDecoの活用です。
NISA、iDeCoなどの税制上優遇された口座で資産運用をするのも資産形成の初期の段階におすすめです。
特につみたてNISAやiDeCoはパッシブ型の運用(市場の値動きに連動する投資成果を目指す運用)の積立と相性が良い制度設計になっています。
貯蓄の代わりだと思って少しずつNISAやiDeCoで積み立てて資産形成をしていきましょう。
アクティブな資産運用はNISAやiDeCoで積立投資をしながら十分に資産形成ができてからでも遅くはありません。
資産形成初期の王道はしっかりと働いて自己投資をして稼ぐ力を身につけることです。
いきなり無理なレバレッジ取引やボラティリティの高い仮想通貨に全財産をつぎ込むと大失敗につながります。
ちなみにしげるの場合は、つみたてNISA、iDecoともに上限額まで活用し、かつ米国株の個別銘柄10銘柄程度を手動で積立投資しています。
子どももおりますので、現金貯蓄もある程度ありますが、貯蓄の一部を投資して運用することで長期的に資産形成を図っていく、個別株にも投資することで経験値を稼ぐとともに配当金の再投資による資産拡大を狙っています。
それでは。
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茂(しげる)

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