人口増加が経済成長につながると思ったら大間違いな理由

しげるです。

日本では少子高齢化によって人口が減り続け、世界の人口は今も爆発的に増え続けています。
2019年度には世界の人口は77億人を突破し、このペースでいくと2050年代には100億人に到達するということも言われています。

こうしたことから、日本経済は今後衰退する一方、世界経済は持続的に発成長するといった意見があります。

しかし、人口が増加することが世界経済の成長に寄与することなのかと言われると間違っていると言わざるを得ません。

「人口が増えれば経済が成長する。人口が減れば経済は衰退する」という思い込み

多くの人が「人口が増えれば経済が成長する。人口が減れば経済は衰退する」と思い込んでいます。

これは、人口が増えれば需要が増え、結果的に供給も増えるのでGDPが上がっていくという推測でしかありません。

あるいは、人口が増えればそれだけ生産年齢人口も増えるのであろうという仮説に基づくものかもしれません。

しかし、日本の1950年代~1970年代の高度経済成長期に総人口の増加率は平均1.1%程度でしたが、実質GDP成長率は10%を越えていました。
ちなみに生産年齢人口の増加率は同期間で平均1.71%程度でした。

つまり、生産年齢人口の増加が経済成長に全く貢献しないというわけではないですが、日本の経済成長率を「人口の増加」あるいは「生産年齢人口の増加」のみで説明するのは、かなり無理な話です。

経済成長に影響するのは何か

では、本当は何が経済成長に影響するのかと言われたら、それは、「生産年齢人口一人当たりの実質GDPの成長率」であり、言い換えると生産性の向上」でしかありません。

人口増加を経済成長につなげるには、増加する労働力を雇用する産業、特に生産性の高い製造業がカギとなります。

労働力が増えても、雇用する産業の育成が進まなければ、失業者が増えますし、農村に労働力が滞留すれば、国全体の生産性が伸び悩み、1人当たりの所得も低下し、政治・社会不安にもつながりかねなません。

世界では現在、急激に人口が増えており、その中でもアフリカ諸国の伸びは増加率のうち6割を占めています。

しかし、前述したように人口が増えさえすれば国が豊かになるのかと言えば、答えはノーです。

残念ながらアフリカの多くの国では、依然として治安や汚職、インフラ未整備などの問題があり、海外からの投資も伸び悩み、製造業がなかなか立ち上がらない状況です。

この状態が続けば、人口増加が経済成長につながるどころか、国の発展を毀損する可能性もあるのです。

人口増=経済成長と考え、盲目的に人口を増やすための子育て支援施策などを発動したところで、日本の人口減少に歯止めがかかることはないでしょう。

そうであるならば、一人あたりの生産性を高めるために何ができるかを政府は考えたほうが合理的だとしげるは思うわけです。

それでは。

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茂(しげる)

茂(しげる)

1980年代生まれの30代サラリーマン。 普段は部下を率いて会社で真面目に働いてます。 でも隙あらばブログ記事書いてます。 米国株式投資、住宅取得、家計、ブログ運営を通じた資産形成について発信しています。 目標は金融資産1億円で、配当をはじめとした不労所得で生活することです。