FAAMG株(フェイスブック、アマゾン、アップル、マイクロソフト、グーグル)が米国株バブル崩壊を引き起こす

2020年7月29日

しげるです。

米国では新型コロナウイルスの感染拡大がいまだに終息の兆しを見せていません。

ロイターの分析によると、米国の新型コロナウイルス感染症による死者が26日までの7日間で6,300人超と、3週連続で増加しているそうです。

当然、主要な経済指標は落ち込み、雇用情勢は大恐慌以来の水準にまで悪化しています。

そうした中、株式市場は0金利政策によって金融市場に溢れたマネーの受け皿となり上昇を続けています。

株式市場の中でもとりわけ目立った存在感を放つのがFAAMG株です。

FAAMG株の成績が米国市場に与える影響

FAAMG株とは、ハイテクセクターのフェイスブック、アマゾン、アップル、マイクロソフト、グーグルの5大IT企業で、2020年に入ってこの5社の時価総額が560兆円となり、この5社だけで日本の東証一部上場企業2170社の時価総額合計550兆円を超えるという衝撃的なニュースも流れました。

S&P500株価指数の構成銘柄にも名を連ねており、コロナを含めた過去1年間でFAAMG銘柄の株価は+10%だったのに対し、残りの495社の株価は△13%でした。

また、米国では新型コロナ感染拡大で経済が停滞、信用市場が立ち往生、市場最大の強気相場が終了しリセッション入りしたにも関わらず、ゴールドマン・サックスの米株チームによれば、FAAMG銘柄の時価総額は2020年3月のにコロナ禍による安値から30%以上も回復しているとの報告もあります。

このことから、【米国株の成績=FAAMGの成績】と言っても過言ではないということになります。

しかし、しげるはこのS&P500に占めるFAAMG株の構成比率とバブルとも言っていい株高にリスクを感じています。

それは、FAAMG銘柄が衰退するとS&P500全体が道連れになるという懸念です。

上昇トレンドが一生続くことはあり得ない

コロナの影響で期せずしてハイテクセクター株に追い風が吹いており、個人投資家の中には「FAAMGのサービスはもはやインフラなのだから、この上昇トレンドはずっと続くはずだ」と考えている人もいるでしょう。

しかし、トレンドは一生続くものではありません。

それは歴史が証明しています。

例えば、20年前にはS&P500上位10銘柄の常連であったシスコ・システムズ、ゼネラル・エレクトロニック、エクソン・モービル、インテルなどは今では影を潜めました。

FAAMG銘柄の力強さは、経済成長率や物価上昇率などのファンダメンタルズと、コロナによる企業のテレワークへの移行によるIT需要の高まりという偶発的なマクロ要因、さらに経営戦略と業績によって支えられてきました。

今後コロナが終息に向かい、経済見通しが好転すれば、投資家の興味はこれらのグロース株からバリュー株に移ってもおかしくはありません。

そうなれば、現状、過熱感のあるFAAMG株のパフォーマンスは徐々に落ち着いていくことになるため、S&P500指数を押し下げることが予想できます。

仮にFAAMG銘柄の株価が10%下落した場合、S&P500が横ばいで推移するには残りの構成銘柄の下位100社の株価が全体で90%上昇する必要があります。

一度下がったS&P500が再び上昇に転じるには、FAAMG銘柄の株価が持ち直すか、別のセクターの銘柄が台頭するのを気長に待つしかないことになります。

成長の罠にひっかかる投資家たち

一部の大企業銘柄が市場を寡占することのリスクは、個人投資家のポートフォリオにも同じことが言えます。

それはセクター分散の考え方です。

個人投資家は、景気循環を考慮にいれ、セクターごとに分散投資しておかないと、ある一定の期間、一定の景気循環の間だけ成長している企業に狂信的に投資してしまい、結果的に企業の株価は成長しているのに、株高によって投資家自身はリターンの恩恵をそれほど受けられていないということがあります。

これをジェレミーシーゲルは著書「株式投資の未来」の中で、【成長の罠】と定義しています。

多くの投資家や消費者が熱狂しているFAAMG銘柄にあって、投資していない人はまるでセンスがない人のように思われてしまいますが、割安感を示す指標であるPERを見ても平均が15倍と言われている中、アマゾンは130倍、マイクロソフトは40倍、アップルは31倍と異常に高い数字となっており割高感がありすぎます。

株価が成長すれば、投資パフォーマンスも上向くと信じている人にとっては酷な話ですが、それらの人は企業の株価成長の養分になっているだけのことに気づいたほうがいいです。

株価の成長と投資家のリターンは必ずしもイコールではありません。

割高の株を購入することは結果的にポートフォリオのパフォーマンスを鈍化させるばかりか悪化させる要因にもなるのです。

こうしたことから、しげるは割安感があり、連続増配の優良銘柄10種への投資を推奨しているバフェット太郎氏の考え方に非常に共感ができますし、それを軸に投資を行い、S&P500インデックス投資はサブとしてNISAやidecoに振り分け機会損失やリスクをヘッジしているわけです。

ただ、投資家のステージによっても考え方は変わりますし、今の追い風を利用して、S&P500にポートフォリオを全振りしてキャピタル狙いでタイミングよく売り抜けるという戦略もあるかもしれません。

こればかりはご自身の判断ですので、私がどうこう言うところでありません。

しかし、いつやってくるか分からないFAAMG株の上昇トレンドの終焉を正確に予測するなど誰にもできないことから、しげるは従来のやり方を愚直に貫いていこうと思っております。

それでは。

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茂(しげる)

茂(しげる)

1980年代生まれの30代サラリーマン。 普段は部下を率いて会社で真面目に働いてます。 でも隙あらばブログ記事書いてます。 米国株式投資、住宅取得、家計、ブログ運営を通じた資産形成について発信しています。 目標は金融資産1億円で、配当をはじめとした不労所得で生活することです。