投資信託における毎月分配型ファンドはお得なのか

2020年7月24日

しげるです。

個別株投資と双璧をなす投資信託によるインデックスファンドへの投資ですが、その中には、配当金を自動で再投資するタイプの商品と、配当金を決算期や毎月投資家に分配するタイプ商品があります。

今回はこういった分配型ファンドがお得なのかを考察していきたいと思います。

インカムゲインとキャピタルゲイン

投資信託の分配金は、リターンをインカムゲインで得るかキャピタルゲインで得るかについては両者を合わせて損得を考えることが基本です。

インカムゲインであれば分配金を得るときに税金が掛かりますし、キャピタルゲインであれば税金や売買手数料のコストが掛かりますますが、こうした税金、コストを考慮した上で手に入れるものが同じあれば、両者を区別することは必ずしも正しくありません。

普通インカムゲイン偏重で考えがちですが、合理的に判断するようにしてください。

場合によっては、キャピタルゲインで得た利益を別の個別投資に回すというのも戦略の一つです。

毎月分配型と年1回分配型

分配の時期ですが、「毎月」と「年1回」では考え方が変わってきます。

税金が掛かる場合においてですが、毎月分配金をもらう場合、課税時点が前倒しになっている分不利になる一方、年1回分配金をもらう場合だと、毎月分配の場合なら分配しなければならなかったお金を、投資したまま稼いでその後に課税されるので、より有利だということになります。

注意点としては、毎月支払われる分配金およびその安定性に目を奪われて、元本の変動に無頓着にならないようにしないといけない点です。

毎月分配型のファンドはREITや高金利通貨の外債などに投資するものが多く、為替リスクなどファンドが持っているリスクに目が向かなくなりがちです。

また、毎月の分配金がいくらかということだけに注意が集中すると、リスクだけではなく信託報酬などの手数料コストに対しても鈍感になることがあるので注意が必要です。

心理的な要因

なぜリスクもあり、税コストや手数料コストもかかる分配型の投資信託を買う人が後を絶たないのか。これには心理的な側面も関係してきます。

心理的な理由の一つとして、メンタルアカウンティング(心の会計)と呼ばれる心理現象があります。

これは実際には価値に変わりのないはずのお金あっても、給料か宝くじの当選金かなど、その名目や入手の形態によって価値が違うと感じられたり、使途に差が出たりする現象です。

例えば、同じ運用収益でも、分配金で得たインカムゲインは収益として使ってもいいお金に思える一方、基準価格の値上がりで得たキャピタルゲインは、利益確定しようとした場合、元本を取り崩すのは不健全だと感じやすいといった感じ方の違いです。

また、毎月分配型のファンドの場合は、分配金は頻繁かつ大きくは変動せずに安定的であることが多く、実態以上に安定的な運用であるような印象を受ける可能性があります。

投資家はこうした心理的な側面があることを自己認識しつつ、客観的に判断をくだすことが必要です。

まとめ

気が休まる、有利に思える、好みだ、などといった心理的な評価にも一定の意味はありますが、資産の運用にあたっては、経済的な有利不利を合理的に考えることが大切です。

どうしても分配型の投資信託商品を買いたい人は買えばいいと思いますが、その際は以下の3点を心に留めておいてください。

・インカムゲインとキャピタルゲインを区別すべきではない
・分配金に対する課税が早くなる分、損をすることがある
・再投資型ファンドと同様にリスクやコストに気を付ける

ちなみにしげるは分配型の投資信託商品に投資することは、経済合理性の観点からは愚かであると思ってます。

それでは。

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茂(しげる)

茂(しげる)

1980年代生まれの30代サラリーマン。 普段は部下を率いて会社で真面目に働いてます。 でも隙あらばブログ記事書いてます。 米国株式投資、住宅取得、家計、ブログ運営を通じた資産形成について発信しています。 目標は金融資産1億円で、配当をはじめとした不労所得で生活することです。